日本の消費税は2019年10月に上がりますね。アメリカには消費税がない代わりにセールスタックスというものがあります。これは州によって違う値が設定されていて、テネシー州はアメリカ国内でも高い方です。今日はこのセールスタックスについて書いていきます。
アメリカの税金はわかりにくい
日本の場合、ものを買ったときにかかる税金は消費税ですよね。日本国中どこに行っても税率が変わることはありません。アメリカでは買う場所や買うものによって税率が変わります。
アメリカの税金がわかりにくいのは、大きく2つ理由があります。
- 州によって税率が異なる
- モノによっても税率が異なる
州によって税率が異なる
アメリカでは、州政府によって税率が設定されるため、買い物をする場所によって税率が異なります。そのため、どこの州が税率が安いのかがわかるようなWebサイトもあるくらいです。ルイジアナ州、テネシー州、アーカンソー州、アラバマ州、ワシントン州が9%超えの高い税率になっています。
参考:State and Local Sales Tax Rates 2018
さらに郡、市で税率が異なる
こちらの参考ページでは、テネシー州の税率が9.46%になっていますが、実際に私が家の近くで食料品などを購入しても9.46%の税率ではありません。
なぜか?それは、州で設定された税率に、郡、市で設定される税率がプラスされるからなのです。上記の参考ページに書いている税率は、郡、市の税率を含めたものの平均値になっているようです。自分の住んでいるところはどういう設定になっているのか気になる方は、こちらのURLで確認できますよ。
モノによっても税率が異なる
買うものによっても税率が異なります。他の州ではわかりませんが、テネシーの場合はざっくりと食料品とそれ以外で税率が変わります。食料品はだいたい6%前半、それ以外は9%前半です。
ただし、食料品といっても、チョコレートなどの嗜好品はそれ以外になってしまうようで、何が食料品にあたって何がそれ以外になるのか私もよくわかりません。買い物をしたときにレシートをもらうとFood Tax、Other Taxなどと書かれていて税金が計算されていることがわかります。
じゃあ、税率が安いところで買い物すればいいよね?は間違い
州境の近くに住んでいて、税率が安い隣の州に行くことができるという人以外は、食料品や日用品はわざわざ州外に買い物に行くことは難しいですよね。それなら、大きな車などの大きな買い物は税率が安いところに買い物に行こう!と思う人もいるでしょう。
たとえばテネシー州の北側ケンタッキー州は税率平均6.00%。テネシーより3%以上も低いんです。車などの大きな買い物だと3%は大きい!ケンタッキー州で車を買うぞ!税金が安くなる!と意気込んでもダメなのです。
使用税って何ですか?
先に説明したように、アメリカは州や郡、市によってSalesTaxの税率が異なります。そのため、商品を購入したときに支払ったSales Taxと購入した商品を使用する場所のSales Taxの税率が違う場合は購入者により、その差額を使用税として支払わなければなりません。
車の場合、購入した後に使用者の情報を登録するので、税率が安い州で買い物をして得した!と喜んでも、住んでいる場所の税率が高ければ使用税で支払う必要があるので、得したことにならないのです。
テネシー州は税率が高いから住みにくい?そんなことはありません
テネシー州は売上税税率が高いからコストが高い?住みにくい?と思われがちですが、テネシー州には給与所得税のうち、州税と地方税がありません。同じ額の収入があったとしても、他の州に比べて所得税が安くなるのかな?と思います。
まとめ
日本のようにどこに住んでも一律同じ税率というわけではなく、州、郡、市とさまざまな要素が絡み合って設定される税率。長年住んでいるアメリカ人ですら難しいと感じるようです。
ちなみにテキサス州やルイジアナ州では海外からの観光客に対して税金の払い戻し制度(いわゆるTax Free)があるようですよ。アメリカ旅行するときは旅先の州の税率を確認して、買い物計画を立てるのもいいかもしれませんね。