日本ではクリスマスが終わると一気にお正月準備が始まります。私が大阪に住んでいた頃は、阪急百貨店のショーウィンドウがクリスマス風景からお正月の和のムードに変わるのを通勤の楽しみにしていました。
そして、お年賀や家族や親戚が集まった時に食べるお菓子、お供え物などお正月の準備に忙しくなる時期でした。アメリカに住んでみて日本との違いに驚いたので、今日はアメリカのお正月について書いてみたいと思います。
クリスマスの後年末まではどう過ごす?大掃除はするの?
ここアメリカでは年末のメインイベントがクリスマスなので、クリスマスが終わると静かになります。
日本では年末に大掃除をして、気分よくお正月を迎えよう!という風習がありますが、アメリカでは「年末だから」「新年を迎える前には」という理由で大掃除をすることはありません。日本のようにクリスマスツリーを片付けてお正月の準備!という感じでもないのです。
生誕を祝うため、東方の三賢者がイエスキリストの元を訪れたとされている1月6日までクリスマス期間と考える人も多く、クリスマスツリーを出したまま、飾りつけもそのままで年越しをする家庭もよく見られます。
大晦日はどうしている?
アメリカではクリスマス前後から年末にかけて多くの人が休暇を取ります。家族とゆっくり過ごすことが一般的なようです。12月に入るとモノポリーなどのボードゲームや、UNOなど年齢問わずに家族みんなで楽しめるゲームもよく売れているようです。
大晦日はスーパーマーケットなども閉店時間が早くなるので、街に出る人も少なくなります。日本の紅白歌合戦のような大晦日ならではのテレビ番組はありません。強いていえばカウントダウンライブでしょうか。日本でもニューヨークのカウントダウンの様子をニュースで放送されることがあるので、観たことがある方もいるかもしれませんね。ニューヨーク以外でもカウントダウンのライブをやっているところもたくさんあるので、ライブやイベントに出かける人もいます。
アメリカでは時差があるよ
アメリカ国内はハワイを含めると6つのタイムゾーンに分かれています。一番早い東部標準時と最も遅いハワイ標準時での時差は5時間。そのため、アメリカ国内では年が明けるタイミングが6回もあります!
私が住むテネシーはニューヨークより1時間遅れなので、ニューヨークのカウントダウンを見てあと1時間後だねーという感じ。その前に日本をはじめ、先に新年を迎えているので変な気分です。日本の両親に「あけましておめでとう」という夜に電話する時は、アメリカはまだお正月ではないしね。
年が明けたら蛍の光?
タイムズスクエアのカウントダウンで、一足お先にニューヨークの年明けをテレビで観ていると「蛍の光」が流れます。そう、紅白歌合戦の勝敗が決まってゆく年くる年の前に流れるあの曲。日本人なら「あぁ、いろいろあったけど、今年も終わるなぁ」という気分になると思いますが、アメリカでは年を越した最初に流れます。それもなんだか変な感じに思う在米日本人の方も多いのではないでしょうか。
アメリカの元旦はNew Year’s Dayといって祝日です。昔の日本のように、多くのお店もお休みです。日本のおせち料理のように、特別に食べる料理もなければ年賀状もないので、フツウの休日と同じです。
アメリカの元日は?3が日はどう過ごす?
そして、日本では1月3日まで3が日で新年を祝う期間で考えられてますが、アメリカでは元日のみ祝日で次の日からは通常モードです。2022年は1月1日が土曜日なので、2日はお休みですが、ただ単に日曜日だから。カレンダー上営業日であれば出勤です!11月末のサンクスギビングから12月のクリスマスのホリデーシーズンも終わり、あー、普通の日に戻ってしまったなぁと思うのです。
アメリカのお正月まとめ
クリスマスが終わると燃え尽きたように静かになるアメリカ。さぁ、大掃除しておせち用意してお正月!と更にエンジンをかける日本とは違って静かなお正月です。
しかし、家族や親しい人、大切な人と一緒に過ごして新しい年をお祝いするというのは共通しています。
2022年もいい年になりますように。