アメリカは現金を使わないカード文化ということをよく聞きますよね。クレジットカードを使うということです。今日はクレジットカードではなく、もうひとつのカード、グリーティングカードについてご紹介します。
アメリカではよくカードを送り合うのです。
日本でいうグリーティングカードはやはり年賀状
日本でグリーンカードというと、まず年賀状でしょうか。私はアメリカでの初めてのお正月でしたが、日本の友人から何枚も年賀状を受け取りました。ただ、日本では年賀状の発行枚数がどんどん減っているようですね。2019年用の発行枚数は24億枚だとニュースで知りました。平成を最後に、来年からは年賀状をやめると宣言した人も多かったようですね。
アメリカでグリーティングカードといえばクリスマス
アメリカでグリーティングカードといえば・・・やはりクリスマスでしょうね。といっても、日本のお正月のように、投函された年賀状を溜めておいて元旦に一斉に配達する、ということはなくどんどん配達されるので、サンクスギビングが終わったあと徐々にクリスマスカードを書いて送り、12月に入るとクリスマスカードが徐々に届いてくるという感じです。
普段かわいい切手をあまり見かけないアメリカですが、クリスマスシーズンになると、何種類かの切手が販売されます。そして感心するのがやはり移民、多様性の国だということ。”Hanukah” (ハヌカー)というクリスマス時期に祝われるユダヤ教の祭日のためのカードや切手も売られています。
そのほかのグリーティングカード
そのほか、アメリカ人はあらゆる機会にグリーティングカードを送り合います。インターネットやSNSなどの発展により少なくなったともいわれますが、それでもまだまだカードを送る機会は多いようです。
実際にカードを書いて切手を貼り、郵送するのはもちろん、プレゼントにカードを添えて手渡すという機会も多くあります。
一般的にはバレンタイン、サンクスギビング、父の日、母の日、入学祝い、卒業祝い、誕生日、結婚、出産・・・と本当に数が多いです。たとえば1月になるとバレンタインに向けて、カード売り場がバレンタインのカードでいっぱいになります。カード売り場で季節を感じるといってもいいくらいですね。
バレンタインも女の人から男の人に、という限定ではなく(最近は日本でも友達にチョコレートを贈ったり自分用に買うということもあるようですが)男性から女性にも送ることもあるので、カードも女性向け、男性向けと売られています。
また、アメリカ独特だと思ったのは “For my wife” とか “For my husband” などすでに印刷されているカード。中のメッセージもガッツリ印刷されていることもあり、これ以上何をメッセージに書けばいいんだ・・・と思うこともあります(笑)
アメリカでのバースデーカード
また、誕生日カードも1歳、2歳、3歳…13歳、16歳40歳、50歳・・・と決まった年齢で送られるカードや「姉妹の」「お父さんにキッズから送る」とか「義理の妹の」「義理のお義母さんの」などシチュエーションがたくさんあって選ぶのが大変です。年齢では100歳!というカードもありました。
いいな、と思うカードがあっても「13歳の義理の娘の誕生日に送るカード」など限定過ぎるシチュエーションだったりするので、買えない・・・ということもあります。
シチュエーションが細かく分かれているので、それだけカードの種類が多いということもあるかも知れませんが、日本よりも多くのカードが売られているので、選ぶのも楽しいです。
お悔みのカード
これもアメリカ独自だと思ったのがお悔みの”Sympathy” (シンパシー:お悔みの)カード。カード売り場には必ず1列か2列シンパシーカードが並んでいます。
日本と違うのは、お悔みのときは落ち着いた色合いの白黒青以外の色合いのカードもあること。日本だと薄墨色になるところが、落ち着いた色合いのカードをもらうことで慰められるのではないかと感じました。
Thank youカード
何か親切にしてもらったり誕生日プレゼントやカードをもらったときには”Thank you”カードを送ります。また、学期末や学年末に先生にお礼をするために送ったり。書いたりもらったりする回数が一番多いかも知れません。
他のカードにはメッセージが印刷されていて「もう私の名前だけ書いておけばいいんじゃないか?」と思うくらいですが、Thank cardは中が白紙かメッセージが少ないことが多いようです。感謝の気持ちは直筆で書く方が、相手にも喜ばれるのでしょうか。
まとめ
アメリカ、もうひとつのカード文化としてグリーティングカードについて書いてみました。世の中が進化していろいろとデジタル化されていますが、もともと書くのが好きな私。「郷に入っては郷に従え」で、機会を見つけてどんどんカードを書いていきたいと思います。